2010年3月20日土曜日

伊丹に行ってきました。

一つ前の投稿でお知らせした古楽のコンサート、面白かったです。

伊丹という場所、人口の少ない小さな市なのに文化政策を重視していることで有名で、それが関係あるのかどうかよくはわかりませんが、JR伊丹駅前は管理空間・監視空間という息苦しさがありません。駅前の有岡城跡公園ではとてもたくさんの子どもが元気に遊んでて、駅前にはヨーロッパのどこぞの姉妹都市から寄贈された鐘を収める鐘楼があり、その前では多くの人がタバコをすいながら寛いでました。
伊丹市立美術館がシブイ展覧会を時々やるので、たまに来る伊丹の雰囲気は以前から好きだったのですが、今日はとてもあたたかくて天気もよかったのでビールをいただきました。

さて、コンサートの会場は1627年(延宝2年)に建てられた旧岡田家酒蔵。


外観はこんな感じです。ファサードは店舗部分で、奥に酒蔵があります。伊丹は灘五郷の一つで、白雪(小西酒造・1550年創業)など最古級の日本酒銘柄で有名です。で、この酒蔵で造られたお酒はどんな銘柄だったのでしょう? 


建物の内部は酒造の資料館になっていましたが、時間がなかったのでなんて銘柄だったのかは確認できませんでした。


コンサート会場の酒蔵です。この場所の放つアウラがすごい。


開演前のチューニング風景。予めチューニングはしているはずなのですが、古楽器の弦は羊の腸で出来ているためとてもデリケートなのだそうで、湿気などですぐに狂ってしまうとのこと。


一部の演奏が終わって15分間の休憩時間中もチューニングをしていらっしゃいます。少し演奏するだけでも狂ってしまうようですが、当時もこんな感じだったのだろうとおっしゃっていました。


皆さん、すごい衣装を着てらっしゃったので、第二部の演奏開始直前にパシャッと一枚撮らせていただきました。
この直後に演奏されたジャン=バプティス・リュリの「バレ《戯言》」は1659年にルイ14世に献上された楽曲で、宮廷の晩餐会場で延々演奏されたものだそうです。今回は時間が限られているため泣く泣く削って短くしたとのことですが、器楽、声楽、舞踊による20曲編成でした(今回は舞踊はなし・ルイ14世本人も激しく踊ってたそうで)。
リーダー格の坂本卓也さん(ヴァイオリン)によると、おそらく日本初演だろうと。

終演後、坂本さんのヴァイオリンの弦と、四戸さんのコントラバスの弦を触らせてもらいました。
とくにコントラバスの太い弦の触感は弱粘着質?とでもいえばいいのか、粘りのある感じでした。

なにせぼくは素人なので、音楽批評めいたことは書けるわけがないのですが、酒蔵という空間の放つアウラと古楽器が奏でる音色とが共鳴しあう場所での、白昼夢のような素晴らしい二時間に酔い痴れました。




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