2012年6月22日金曜日

西嶋みゆき 展「うきよのなみま」 於、ギャラリーはねうさぎ(京都・東山三条)


インスタレーション「うきよのなみま」


たゆたう金魚に見立てられたポイ(金魚掬いの道具)のなかには群れる金魚の影像。それらは層をなし、幻視的な光景をかたちづくる。

古来、写経用の料紙として使われてきた雁皮紙(がんぴし)には金魚が刷られ、透明化処理を施した後、光沢は消去される。
それを裏から表から、二枚張り合わせたポイを空間全体に配することよって立ち上がった立体的なイメージが、見る者の知覚を立体的に吸い込み、押し返し、時間のなかで意識に泥んでいく。


そうしてあらわれる、入れ子構造的な世界観。


あるいは、ポイは金魚ではない、とも・・・。


GALLERY はねうさぎ 6/19~6/24






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