2012年7月13日金曜日

薄雲をまとった二十三夜月


日本が近代化する以前には、仲間たちで飲食を共にしながら月の出を待ち、月を眺めながらお祈りをするという月待講(つきまちこう)という風習がありました。七夜、十五夜、十六夜、十九夜、二十二夜、二十三夜、など特定の月齢の夜にそれは行われ、なかでも二十三夜がもっとも盛大活発でした。二十三夜の月を拝むと全ての願い事が叶うという民間信仰もあったようです。
修験道では七夜待ちといって、十七夜に聖観音、十八夜に千手観音、十九夜に馬頭観音、二十夜に十一面観音、二十一夜に准テイ観音、二十二夜に如意輪観音、二十三夜に勢至菩薩を拝んでいたようです。因みに、勢至菩薩とは『無量寿経』『観無量寿経』などに、観世音菩薩と並んで出てくる阿弥陀如来の脇侍(わきじ/つまりはおとものこと)で、観世音菩薩が慈悲をもって人々を救済するのに対し、勢至菩薩は智慧をもって救済するといわれています。

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