2013年3月10日日曜日

「陶芸の提案2013"生命"」より 於、ギャラリー白(大阪・西天満) 

「陶芸の提案2013」のテーマは「生命」。
磁器轆轤によって山から吹き下ろす風を造形する、木野智史さんの「颪」。西洋の基層信仰における四大元素のひとつ"土"によって、別の元素のである"風"を表している。 流転する世界の象徴なのだろうか。

 紡いだ糸で布を織るように土を織る、谷内薫さんのシリーズ。谷内さんが土で表すものは、つねに人である。単独者でありながら複数者でもある、人と人との交わり、その表面にはあらわれない、かすかなしるしを土にきざむ。

増田敏也さんのLow pixel CG。今回はファミコン世代なら誰でも知っているあのゲームのあれ。茶釜ではない。死んだらリセットできるゲームのようにはいかない命。だが失敗してもリセットできない人生はおかしい。ヒゲのおっさんにさんざん踏んづけられ、蹴飛ばされてきたこいつは何を語っているのか。こいつがカメであることの意味は大きく深い。

◆ギャラリー白 2/18~3/2


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